Periodontal disease
歯周病治療とは、歯を支える骨や歯茎(歯周組織)が細菌によってダメージを受ける病気を治療し、歯を健康な状態に戻すための治療です。歯周病が進行すると歯茎が腫れたり出血したりし、最悪の場合、歯が抜けてしまうこともあります。治療は歯茎の炎症を抑え、歯を支える骨を守ります。
下記のような方は歯周病になりやすいあるいは進行が速い傾向にあります。
喫煙
歯ぎしり
糖尿病等の全身疾患
不規則な食習慣
ストレス
薬不適合な冠や義歯
☑ 歯茎が腫れている☑ 歯磨きをすると歯ぐきから出血する☑ 朝起きたときに口内がネバネバする☑ 口臭が気になる☑ 冷たいものや熱いものがしみる☑ 歯肉が下がり、歯が長くなった気がする☑ 歯が揺れている気がする
歯周病の治療法は、症状の重症度や進行度に応じて異なるアプローチが取られます。基本的な治療目標は、歯周組織の健康を回復し、症状を管理することです。
プロービング検査は、歯周病の進行度を確認するために行う検査です。専用のプローブ(細い測定器具)を使って、歯と歯茎の間にある「歯周ポケット」の深さを測ります。この深さが深いほど、歯周病が進行している可能性が高くなります。また、検査時には出血の有無や歯茎の状態も確認します。痛みはほとんどなく、短時間で終わる検査です。この結果をもとに、治療の必要性や進行度に応じた治療計画を立てます。
ブラッシング指導は、患者様の歯磨きの方法を見直し、正しい磨き方を習得するためのサポートです。一人ひとりの歯並びや歯周病の状態に合わせて、歯ブラシの選び方や動かし方を丁寧にアドバイスします。特に歯周ポケットや歯の裏側など、磨き残しが多い部分のケアを重点的に指導します。正しいブラッシングを続けることで、歯垢の蓄積を防ぎ、歯周病や虫歯の進行を抑えることができます。
スケーリングは、歯の表面や歯茎の周辺に付着した歯垢や歯石を専用の器具で取り除く治療です。歯石は歯ブラシでは取り除けないため、歯周病の大きな原因となります。スケーリングでは、超音波スケーラーや手用器具を使って、歯石をしっかり除去し、歯茎の炎症を抑えます。歯周ポケットの中までクリーニングすることで、口腔内を清潔に保ち、歯周病の予防と進行を止める効果があります。
歯周病による歯の喪失後、インプラントや入れ歯などの補綴物を使用する場合、それらの補綴物の適切なケアとメンテナンスが重要です。
定期検診で早期発見と予防対策を行うことは、歯の健康を守る上で非常に重要です。虫歯は初期段階では痛みや自覚症状がほとんどありませんが、進行すると治療が複雑になり、最悪の場合は歯を失うリスクがあります。小さな異常が大きな異常になってしまわないよう、早期発見・早期治療に定期検診の受診をおすすめしています。